やっぱりあなたと　～クールな上司は強がりな部下を溺愛する～
ちょうどお腹がいっぱいだった莉緒はクレープを余していた。
そんなクレープを一口で食べきった和哉は満足そうに莉緒に笑いかける。
「ついてます」
そう言って莉緒は和哉の口についていたクリームを持っていたティッシュで拭いた。
「お前もついてる」
そう言って和哉が莉緒の鼻をつまむ。
「いたっ」
「うっそー。」
「ひどい」
からかわれた莉緒が頬を膨らませると和哉は莉緒を見た。
笑顔の中に少し心配した表情。
「元気出たか？」
「・・・」
突然涙を流した夕べの莉緒を和哉は気にしていた。

そんな莉緒をそのまま返したくはなくて、莉緒が笑ってくれることを考えた結果たどり着いたのがおいしいものを食べることだった。
パフェでいい顔をしていた莉緒。きっと甘いものなら喜んでくれると思い連れて来たのだった。
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