僕らだけのsweetie
オーブリーが広場に到着すると、村人たちが次々にオーブリーの周りに集まってきた。そして、口々に感謝の言葉を言い出す。

「このような遠い場所に来ていただき、ありがとうございます。我々はいつも恐怖に苦しめられているのです」

長老らしき人に手を包まれ、オーブリーは「敵はどこにいるのですか?」と訊ねる。村人たちは山の中を指差した。

「この山の奥に、大きな屋敷があります。そこに奴らは住んでいるんです」

「なるほど……。敵は何人ですか?」

「四人の悪魔です」

四人も悪魔がいると知っても、オーブリーは怯えたりしない。何度も悪魔と戦ってきたため、弱点などを知り尽くしているからだ。それが何人だろうと関係ない。

村人たちの話によると、悪魔たちは人々を襲っては怖がる様子を見て楽しんでいるらしい。そしてひどい時には村の若い女性を攫っていくのだそう。

「私の娘は攫われて、帰って来ることはありませんでした。お願いです!奴らを倒してください!!」
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