僕らだけのsweetie
「でも、今回のハンターは今までとちょっと違うみたいですねぇ〜」

金髪の少し長めの髪を束ねながら、男性が手鏡を見つめる。この手鏡で村の様子を見れるのだ。

「違うってどう言うことだよ？」

ダークブラウンの髪の男性が訊ねる。金髪の男性が手鏡を見せると、その男性は面白そうに口を歪めた。

「なるほどな。……今回のハンターは女だ」

すると、柘榴色の髪の男性と黒髪の男性は嬉しそうな顔をした。

「ええ〜！やった！女の子のハンターなんて久々やん」

「なあ、そいつ攫ってみんなで可愛がってやろうぜ」

四人の悪魔は手鏡に映し出されたオーブリーを見つめる。その目は欲で染まっていった。

「コイツ、いい目してるな。楽しませてくれそうだし」

ダークブラウンの髪の男性が言い、全員が舌舐めずりをした。



翌朝、と言っても夜が明けきらないうちにオーブリーは宿を後にした。力が弱まるとされる朝に奇襲をかけるのが彼女の戦い方だからだ。

夜は悪魔たちの力が強まる。力で負けてしまうわけにはいかないのだ。
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