キミの隣…
「よし!じゃあ行ってやる
ただしひとつ条件がある」
『本当にー!!?
条件ってなになに?』
「俺と付き合え」
駄目元だった…
実紅は小さいころから
一度言い出したら聞かないやつだったから
本気で、でも冗談まじりで言ったんだ
そしたら
『いいよ!そしたら一緒に行ってくれるんでしょ?』
「いや、そうだけど
付き合うって分かってるのか?」
『うん!!
そうと決まったら早く行こう』
「ぉ、ぉう…」
俺はこの時、
無邪気に笑う実紅に改めて惚れてしまった
結局実紅が理解しているのかも分からないまま
付き合い始めた