ホワイトデーの贈り物
俊は携帯を出してメールを送った
「はい、俊、お待たせ」
「あっ、サンキュー」
俊は飲みながら言った
「なぁ、琴菜さ、昔よくクッキー作ってなかった?」
「あー、作ってたね、中学生の時にオーブンを買ったばかりで楽しくて俊に味見をさせてたような気がする」
「あれ、美味かったんだよなー、作ってくんない?」
「は?」
「だから、琴菜のクッキーが食べたい……ちゅっ」
俊は人目も気にせず頬にキスをした