ホワイトデーにくちづけを
「ついでにクラスのプリントも持っていってくれるから。なぎさ感謝しなさいよっ。今度タピオカミルクティー奢ってね」


「ちょっ、待って」


「じゃあね、うまくやりなよ」


「な、なにをうまくやるの?」


「先輩を押し倒しちゃいな」


ウフフッと笑う親友、いや悪友。


「や、無理無理ー」


などと、アホな会話をしている場合ではない。


電話を終えて、急いで先輩をお迎えする準備をはじめる。


きゃー。先輩が私の家に来てくれるなんて夢のよう。


う、嬉しいけど、でもどうしょう。


急に胸がドキドキして緊張してきちゃった。
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