月夜ノ約束



…のはずだった。




「やば…もう式始まってんじゃん。」

どうしようと校門の前をふらついていると

「あんた。なにしてんの?」

ふと聞こえたのは男の声。

「もしかして。あんたも入学式遅刻した奴?」

そんな彼に図星を見抜かれ

「…はい、入学式早々、大遅刻しましてね。」

と、事実を伝えると彼はこういった。
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