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―序章―
ピピピ…ピピピ・・・
無機質な目覚まし時計が僕に起きるよう促す。

「また学校に行かなくちゃいけない……やだなぁ」

『あ!はじめまして。語り部兼主人公兼ナビゲーターの和泉遥です。よろしく~。
では早速自己紹介しますね。いわゆる男子高校生です。でも服装自由なので電車に乗ってたら女性に間違えられて、痴漢やナンパにあうんですよ前は犯されそうになるし……怖かったのでそれ以来体は鍛えてます。そんな僕は中性顔で美人の父と人気モデルの母との間に生を授かりました。頭はまあまあ良い方です。人柄は良いと自負しています。それでは皆様、ご静聴願います。平凡な僕から見た世界の生活をお楽しみに』



「おはようございます」
はぅ!しまった!
「遥~堅苦しすぎだて~」
そう自分でも堅苦しいと思うが癖なんだ。
『礼儀正しく人と接すること!』
と両親に言われているせいで(会話は普通以上に話せるが挨拶は)つい………
「最近凶悪犯罪?増えてるね」
犯罪?この?はなんだよ聞くなよ。という突っ込みは心の奥にしまおう。
しかし、いつもながら周りが五月蠅い。
男女問わず集まってくる。暑い……。
「まあポリ公の権力が地に墜ちたからね~」
「出た!遥の挨拶+顔と会話のギャップ!」
「遥ちゃんはそこが良いのよ」
だれが遥ちゃんだ。
『こいつは村田瞳、僕の親友(女)行動力があり、いわゆるムードメーカー的存在である。人当たりは良いが頭は悪い。ちなみに此処だけの話だが僕はこいつが好きだ…遥ちゃんという呼び名はやめて欲しいが』
「この物騒な世の中、注意深く無難に生きるべきだよ」
「そーだね」
そんな可愛い笑顔で微笑まないで!可愛すぎて出血多量で死ぬ。
とかなんとか考えてたら予鈴がなった。
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