堕とされて、愛を孕む~極上御曹司の求愛の証を身ごもりました~
通話を終えた後、私はベッドに倒れ込んで幸福の余韻に浸った。
デートの前日は、胸がいっぱいで眠れそうにないな。バイトもあるんだから浮かれてばかりもいられないけど……ああ、なにを着て行こう。
私はクローゼットを開けて、数少ないワードローブの中からデートに着て行けそうなものを物色し始め、少々夜更かししてしまうのだった。
そして迎えた日曜日。予定通り十五時に仕事を終え、胸を高鳴らせながらElisaの前で志門さんが来るのを待つ。
悩みに悩んで選んだ服装は、秋らしいチェック柄ワンピース。ウエスト部分で結んだリボンがガーリーで、お気に入りのアイテムだ。
その上にショートトレンチを羽織り、足元もヒールは低いけれど、めったに履かないパンプスできちんと感を出したつもり。
まぁ、いくら頑張っても志門さんの隣に並ぶと子どもっぽく見えちゃうかもしれないけど……。そんなことを考えていると、目の前で一台のセダンが停まった。