愛を贈りたいから〜これからもずっと〜
悠から連絡が来たのは、その日の遅くなってからだった。
「悠、今日はごめんね。」
悠にしてみれば、久しぶりに私達とじっくり会えるのを、楽しみにしてたはずなのに、私があんな形で席を立ってしまって、申し訳なかったとは思っていた。
『ううん、大丈夫だよ。加奈と別れてから、街をプラプラして、久しぶりに1人の時間を満喫させてもらったし。帰ったらパパが、「ママ、いつもすまん。こんな大変な思いをしてるんだな。今までもわかってたつもりだったけど、でも全然認識が甘かった。心から感謝すると同時に尊敬するよ。ママは凄い」って。なんか、よっぽど大変な思いをしたみたいで、夕飯食べて、すぐ寝ちゃったよ。』
なんて言って、クスクス笑ってる悠。もともと癒し系の穏やかな子だけど、ママになってますますホンワカ度が増してるみたい。
『でも、正直ビックリしたな。私は全然話、聞いてなかったから。加奈も思い切ったよね。』
と話題はやっぱりあのことに。
『由夏が帰った後、いろいろ加奈の話も聞いたし、私も思ったことを話したけど、まぁ仕方ないんじゃないかな?』
「仕方ない?」
その悠の呑気な言葉を、私が聞きとがめると
『加奈も何か焦って、流されたわけではなさそうだし。相手の人のことは知らないけど、でも不誠実な人ではなさそうだし・・・。」
「奥さんがいるのに、加奈に言い寄る人のどこが不誠実じゃないのよ!」
悠に嚙み付いても、仕方ないのに、私はついイライラして、強い口調になってしまう。
『そうだよね、由夏の言う通りだと思う。でも、それは加奈だってわかってるよ。わかってて、加奈は一歩・・・ううんいきなり百歩くらい踏み出した。沖田くんに他に好きな人がいたっていうのが、ショックだったのもあるんだろうけど、やっぱり加奈は、相手の人を信じたんだよ。加奈にとっては、信じるに足る人なんだよ。だから私達は、その加奈の判断を信じて応援するしかないよ。』
「悠・・・。」
『言っとくけど、私、不倫を肯定してるんじゃないからね。でも今回は、あなた不倫してるでしょって、ただ責めることは出来ないんじゃないかな。難しいよね。』
「・・・。」
『でも。由夏は凄いね。』
「えっ?」
突然の悠の言葉に、私は驚く。
『前回、加奈の話を聞いた時に、釘を刺したのがさ。普通、そこまで思いが及ばないよ。だってあくまでその時は雑談の1つだったんでしょ?』
「まぁね・・・。」
『由夏にも似たような人がいたからかな?』
「えっ、どういうこと?」
『就職活動の時、あんまり大きな会社じゃないJFCに決めるの、結構周りは反対ム-ドだったけど、由夏は躊躇なかった。平賀さん・・・だったっけ?その人にすっかり惚れ込んじゃった感じで。今だから言うけど、由夏、大丈夫かなって、加奈とも話してたんだ。』
その悠の言葉を聞いた時、私は絶句してしまっていた・・・。
「悠、今日はごめんね。」
悠にしてみれば、久しぶりに私達とじっくり会えるのを、楽しみにしてたはずなのに、私があんな形で席を立ってしまって、申し訳なかったとは思っていた。
『ううん、大丈夫だよ。加奈と別れてから、街をプラプラして、久しぶりに1人の時間を満喫させてもらったし。帰ったらパパが、「ママ、いつもすまん。こんな大変な思いをしてるんだな。今までもわかってたつもりだったけど、でも全然認識が甘かった。心から感謝すると同時に尊敬するよ。ママは凄い」って。なんか、よっぽど大変な思いをしたみたいで、夕飯食べて、すぐ寝ちゃったよ。』
なんて言って、クスクス笑ってる悠。もともと癒し系の穏やかな子だけど、ママになってますますホンワカ度が増してるみたい。
『でも、正直ビックリしたな。私は全然話、聞いてなかったから。加奈も思い切ったよね。』
と話題はやっぱりあのことに。
『由夏が帰った後、いろいろ加奈の話も聞いたし、私も思ったことを話したけど、まぁ仕方ないんじゃないかな?』
「仕方ない?」
その悠の呑気な言葉を、私が聞きとがめると
『加奈も何か焦って、流されたわけではなさそうだし。相手の人のことは知らないけど、でも不誠実な人ではなさそうだし・・・。」
「奥さんがいるのに、加奈に言い寄る人のどこが不誠実じゃないのよ!」
悠に嚙み付いても、仕方ないのに、私はついイライラして、強い口調になってしまう。
『そうだよね、由夏の言う通りだと思う。でも、それは加奈だってわかってるよ。わかってて、加奈は一歩・・・ううんいきなり百歩くらい踏み出した。沖田くんに他に好きな人がいたっていうのが、ショックだったのもあるんだろうけど、やっぱり加奈は、相手の人を信じたんだよ。加奈にとっては、信じるに足る人なんだよ。だから私達は、その加奈の判断を信じて応援するしかないよ。』
「悠・・・。」
『言っとくけど、私、不倫を肯定してるんじゃないからね。でも今回は、あなた不倫してるでしょって、ただ責めることは出来ないんじゃないかな。難しいよね。』
「・・・。」
『でも。由夏は凄いね。』
「えっ?」
突然の悠の言葉に、私は驚く。
『前回、加奈の話を聞いた時に、釘を刺したのがさ。普通、そこまで思いが及ばないよ。だってあくまでその時は雑談の1つだったんでしょ?』
「まぁね・・・。」
『由夏にも似たような人がいたからかな?』
「えっ、どういうこと?」
『就職活動の時、あんまり大きな会社じゃないJFCに決めるの、結構周りは反対ム-ドだったけど、由夏は躊躇なかった。平賀さん・・・だったっけ?その人にすっかり惚れ込んじゃった感じで。今だから言うけど、由夏、大丈夫かなって、加奈とも話してたんだ。』
その悠の言葉を聞いた時、私は絶句してしまっていた・・・。