愛を贈りたいから〜これからもずっと〜
「男の夢が、女の夢に勝るなんてことはない。俺が、自分の夢を捨てられないのに、俺の為に、あいつが夢を捨てる必要なんか、全くないだろう。俺の夢をあいつの負担にもしたくない。」
「塚原・・・。」
「あいつは今、一人前の、一流のデザイナーになろうと必死なんだ。なのに、あいつが、5歳の時に交わした無邪気な、でも無責任な約束に捉われて、前に進めないでいるんだとしたら、それから解放してやるべきなんだ。それは正しい判断だったと思っているし、だから後悔なんて全然してねぇよ。」
俺は、そう言い切った。一瞬、流れる沈黙。そしてそれを破ったのは
「塚原、お前、今、岩武さんがどうしてるか、本当に知らないのか?」
と怒りを抑えたような沖田の言葉だった。
「えっ?」
沖田まで怒り出したことに戸惑っていると
「知ってるわけないだろ。コイツ、岩武と別れたことで、親に勘当くらってるんだ。そっち方面からの情報は当然、遮断されて、何も入って来ない。」
と神に決めつけられ
「お前なんで、それを・・・。」
と動揺する。そう由夏と別れた後、わざわざ仙台まで、怒鳴り込んで来た両親と大喧嘩になった俺は
「お前みたいなバカ息子とは、もう親でもなければ子でもない。金輪際、家の敷居は跨がせん。いいな!」
と何時代のドラマのセリフかと思うような言葉を投げつけられ、本当に勘当された。このオフ、俺が神奈川に帰らないのは、帰りたくても帰れないからだ。
「そのくらいの情報網は俺にだってある。それに普段、割とコイツと連絡を取ってるお前を含め、ついさっきまで誰も知らなかったように、長谷川とコイツが本当に付き合ってると思ってたから、仕方ないと思って、何も言わないよな。」
おいおい、一体、コイツら、何言ってるんだ・・・?
戸惑っていると
「なぁ塚原。さっきお前が言ったことが、岩武と別れた本当の理由なんだな?」
と神に、念を押される。
「ああ。」
と頷いた途端、沖田は大きなため息。そして神には
「だとしたら、お前はどうしようもない、大バカ野郎だ。岩武だけじゃなくて、長谷川まで巻き込んで、傷付けて。お前の親じゃないけど、友達の縁切って、同期会から除名したいくらいだよ!」
と決めつけられ、俺は目を白黒させていた。
「塚原・・・。」
「あいつは今、一人前の、一流のデザイナーになろうと必死なんだ。なのに、あいつが、5歳の時に交わした無邪気な、でも無責任な約束に捉われて、前に進めないでいるんだとしたら、それから解放してやるべきなんだ。それは正しい判断だったと思っているし、だから後悔なんて全然してねぇよ。」
俺は、そう言い切った。一瞬、流れる沈黙。そしてそれを破ったのは
「塚原、お前、今、岩武さんがどうしてるか、本当に知らないのか?」
と怒りを抑えたような沖田の言葉だった。
「えっ?」
沖田まで怒り出したことに戸惑っていると
「知ってるわけないだろ。コイツ、岩武と別れたことで、親に勘当くらってるんだ。そっち方面からの情報は当然、遮断されて、何も入って来ない。」
と神に決めつけられ
「お前なんで、それを・・・。」
と動揺する。そう由夏と別れた後、わざわざ仙台まで、怒鳴り込んで来た両親と大喧嘩になった俺は
「お前みたいなバカ息子とは、もう親でもなければ子でもない。金輪際、家の敷居は跨がせん。いいな!」
と何時代のドラマのセリフかと思うような言葉を投げつけられ、本当に勘当された。このオフ、俺が神奈川に帰らないのは、帰りたくても帰れないからだ。
「そのくらいの情報網は俺にだってある。それに普段、割とコイツと連絡を取ってるお前を含め、ついさっきまで誰も知らなかったように、長谷川とコイツが本当に付き合ってると思ってたから、仕方ないと思って、何も言わないよな。」
おいおい、一体、コイツら、何言ってるんだ・・・?
戸惑っていると
「なぁ塚原。さっきお前が言ったことが、岩武と別れた本当の理由なんだな?」
と神に、念を押される。
「ああ。」
と頷いた途端、沖田は大きなため息。そして神には
「だとしたら、お前はどうしようもない、大バカ野郎だ。岩武だけじゃなくて、長谷川まで巻き込んで、傷付けて。お前の親じゃないけど、友達の縁切って、同期会から除名したいくらいだよ!」
と決めつけられ、俺は目を白黒させていた。