10日間の儚い夢
学校に着いても気持ち悪い頭痛がある。
「ひーなた!」
声をかけてきたのは友達の杏里
「おはよう、杏里」
明るく話したいのに妙に気分が上がらない。
それに気づいたのか杏里は気を使ってくれた
「大丈夫?具合悪いの?」
「大丈夫だよ、心配してくれてありがとうね」
そういい、私は微笑む。そして私は一日を終えるのだ。

「ただいま〜」
「おかえり、日向」
やはり先に迎え出てくれるのはお兄ちゃんだ。
「日向、おかえりなさい。」
次はお母さん、お父さんはまだ帰ってきていないから…
「そうだ、日向」
「何?」
お母さんから真剣な声が聞こえて動揺する私
「歩君に…彼女が出来たみたいね。」
その言葉を聞いた瞬間私は猛烈な吐き気とめまいに襲われた。
「日向、大丈夫?」
お兄ちゃんが優しく支えてくれる。
「日向貴方知らなかったの?」
「う、うん……」
お母さんは心配そうに見てくれる。
「今日はもう休んだ方がいいよ。1人で部屋まで行ける?」
お兄ちゃんが声を掛けてくれた。
「大丈夫。一人で行けるよ」
私は…1人部屋で泣いたんだ…
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