小さな小さな恋物語

瑠璃+直也

声の正体。それは、直也だった。

「けつライダー!」

周りからは笑い声。

「何やってんだろうね」

と瑠璃。

「え…」

うちがみた光景。それは、

ズボンを限界まであげ、

服をズボンの中にしまうと言う、

不思議な光景だった。

直也はうちと瑠璃に気づいたのか、

ズボンを元に戻し、一緒にやっていた、仲間達に小声で、「やめろ」と声をかけた風に思えたが、気のせいだろうか。


待て…うち達が来て辞める=どちらかを好きっ?
そんなはずは無い。

直也は、橋下 彩 という、女の子と両想いなのだから。
「春花ー」

瑠璃が喋りかけてきた。

「なにぃ?直也が好きとか?」

ちょっとからかう感じで、瑠璃に聞いた。
「え…?」

瑠璃は、なぜ…?という顔でこちらを見る。

「ん?もしかして…」

うちは聞いた。

瑠璃の顔は真っ赤になって、笑いながら、

「うん!大好き!」と言った。

恋の三角関係ではないのか…?

瑠璃は直也がすき。

直也は瑠璃を意識してるみたいだし…

彩は直也の事が好きだし…

なっなっ何この展開っ!
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