小さな小さな恋物語
うちは泣いたまま帰ってきた。
お母さんはまだ帰ってきていない。
だから思いっきり泣いた。
そして、そのままねちゃった。
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トゥルル…
トゥルルル…
うちは携帯の音で目を覚ました。
「なんだよっ!」
と携帯を開いたら、そこには龍からのメールがあった。
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to:龍 6:05
Sb:元気か?
おっす。
元気か?
お前 元気に学校いってるか?
俺は熱だゎ・・
あ・・失恋で寝込んでるんじゃないかんな
俺は失恋なんかしてねえっ!!
いつか 絶対振り向かせる。
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龍…
失恋で寝込んでるんじゃないんだ…
いつか 絶対振り向かせる。 か…
もう うちは振り向いてるよ。
十分アンタの事好きだよ。
なんてね…
そう言いたいな…
って…
何考えてんの!?
龍なんて友逹じゃんっ
付き合いとかはないじゃんっ!
はあ…
なんでだろう…
どうして、龍のこと考えると胸が痛いの…?
「春花あっ!!ご飯だよ~っ!」
お母さんの声。
そういえば昨日、夜ごはん食べてないじゃんっ!
お腹すいたああああっ
「うんー。今いくからーっ!」
うちは朝ごはんをたくさん食べて、学校へ行った。