小さな小さな恋物語


学校の登校ってメンドイ…

分団登校だもん…

「みんなー学校ついたよー」

うちは1年生や2年生の子たちに大きな声で言った。

「はるちゃん。ババイー」

そう言って声をかけてくれた2年生の子。

纐纈 乃亜 お母さんがホステスという一人っ子だ。

髪の毛はすこし茶髪。くるくるのカール。

お人形みたいなくりくりした目…

可愛い…
「おっす。のあっ!」

そう 声をかけてきたのは男の子たち。

きっともてるんだろうな…

でも 乃亜は、男の子たちと手を振ると

「きも。」と小声で言った。

「のあっ!それは失礼だよ…」

「え?私には心に決めた人がいるんだけど。」




えええええ!?

小学2年生でそんなんありですかあ?

「誰?」

「綾。」

と照れながらいう 乃亜。

「綾ってうちの分団の…綾?」

「まっまあね。」

照れながら言うのがまさに小さな恋っ!

「そうなんだあ…」

うちはニヤニヤしながら、乃亜に言った

「のあーっ」

乃亜の彼氏?登場。

「あーっ!今日も遅刻?綾最低っ!」

と怒りながら言う乃亜。

「のあ…ごめんなさいっ!」

謝る 綾。

「仕方ないな…許してあげるっ!」

そういって手をつないで歩いて行った。

小さい子って正直。

< 17 / 55 >

この作品をシェア

pagetop