小さな小さな恋物語
うちも龍と

「手…つなぎたいな…」

「誰とつなぎたいって?」

「ぎゃあああああああっ!」

「お。ビックリしたあー」

りゅっ
りゅっ
龍ー!?

「おっす。」

やば…

心臓が…

「何?今日熱なんじゃないの?」

ひっしにドキドキを抑える。

「あー。治った。
 もしかして…心配してくれた…?」

図星ですよ~

すごく心配したよっ!

「んなわけないじゃん。」

「だよなー。」

と笑って答える龍。

笑ってる龍。かわいい。


「あれ?お前熱でもあるんじゃねえ?」

「はっ?」

「顔…真っ赤だぞ。」

やっやばい…




「あははは。なんか暑いな~。」

ごまかそうとする、うち。


「そうか?俺は全然暑くないけど。」

え…?

今おでこ触った?

「やっぱり、熱くねーわ。
 じゃあ、当番だから先行くな。」

おでこ触ったよね…

触ったよね…

やめてよ…

優しくしないでよ…

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