小さな小さな恋物語
 次の日。

「瑠璃ー!聞いて聞いてっ!」

「騒がしいなあ…朝から何?」


「あのねあのね…直也は…瑠璃のことが好きだってっ!」

「うそ…まじで?」

「うん。そしてもうひとつっ!」

「何?うちは龍に告白することにしましたっ!」

パンパカパーン。

頭の上では天使がラッパを吹く。

「私も…直也に自分の気持ち…伝えようかな…。」

にこにこの笑顔になる瑠璃。

うちはこの笑顔の瑠璃が一番大好き。

「一緒に伝えようよ。」

うちと瑠璃は笑った。

楽しくない。

でも、この恋本気。


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