小さな小さな恋物語
「和はさ。明日が当たり前に来ると思ってるでしょ?」
「え…。」
「もし、明日、瑠璃が死んじゃったらどうする?」
「それは…」
「好きって気持ちを伝えられずに、すごい、後悔すると思う。どうして、伝える事が出来なかったんだろう。ってね。」
うちは空を見上げながら、答えた。
「うちは、和を応援するつもりぱ、ないけど。瑠璃の好きな人は、アンタじゃない。」
「知ってる…。」
「一度、告白してみな。今まで、どんだけ瑠璃を思っていたか。全部言ってみなよ。」
「でも…振られるってわかってるのに、告白するかな?」
予想通りの答え。
龍に出合わなかったら、この質問は答えられなかったと思う。
でも今は、自分の気持ちをはっきり言える。
「自分の気持ち伝えてないのは、絶対にいけないよ。たった、1%の可能性があるのなら、うちは告白する。…なんてね。うちだって告白出来なかったもん。でも諦めたらそこで、おわりじゃん!」
「ありがとう。俺、気持ち伝えてくるよっ!」
手を振りながら走っていく、和は輝いてた。