小さな小さな恋物語
「ハロウ。」
瑠璃の顔は戸惑っている。
「え?ここって…三浦さんのお宅じゃないんですか?」
そんな顔を見て直也は
「ニホンゴワカリマセ~ン。」
といった。
それをみてうちは笑い転げそうになったが、我慢した。
瑠璃はうーん…という顔をしながら顔をあげた。
「Is here a house of Mr. Miura?」
「すげ…」
思わず声が出てしまった。
直也はカツラを取って
「Io l'amo」
英語ではない。
でも…聞いたことがあるような…
うちと龍もカツラを取って、
「何語?」
と聞いた。
直也はにっこり笑って
「んなもん。知るかよ。」
と照れながら言った