小さな小さな恋物語
お店に入って、うちが目に留まったのは、ゴスロリ風の服屋さん。
うちの服がゴスロリ風なので、そのゴスロリの店に見とれてしまった。
「見に行く?」
そう声をかけてくれたのは、龍だった。
「いいの…?」
「ああ。瑠璃と、直也だけでまわって来いよ。」
「そうだな…瑠璃!行くか!」
直也も賛成してくれた。
瑠璃はうちの方に寄ってきていった。
「春花っ!ありがとおおおおお!!」
瑠璃は直也と二人きりになれてとても嬉しそうだ。
こんな二人をみて龍が、
「手。つないじゃえよー!」
と言った。
人に言う前にうちと手をつないでよ…
龍のばかやろおおおおおお
「ちょ…龍っ!お前からかってんのか?」
直也は龍のほうを見て行った。
「あはは。ごめんごめんっ!許せって。」
笑いながら謝る龍。
可愛い…
「しゃーないなあ。今日だけは許してやる。」
そんな直也のセリフに皆が笑った。