小さな小さな恋物語
その光景は、
見たくなかった。
杏と和が手をつないで歩いてる。
「春花ぁ…杏ってさぁ…」
杏の事より、うちが驚いてるのは、和の事。
あんなに…辛い目をしてたのに。
和は何やってるわけ?
瑠璃の事が好きじゃなかったわけ?
やったぱりすぐ、好きな人変っちゃうわけ?
うちは、驚きよりか、怒りが強かった。
うちは無言のまま、
和の方へ歩いた。
うちらの事に気づいた和は
すごく驚いていた。
そんな和の顔をうちは、叩いた。
和は
「いってえ・・・何すんだよッ!」
うちは、杏を睨んだ。
杏は
「ちょっ・・ちょっとトイレ」
と、言いその場から逃げた。
うちはそれを確認すると和の耳を引っ張り言った。
「サイテー。」
私はその場から立ち去ろうとした。
でも、和に腕をつかまれた。