小さな小さな恋物語
ガタン…ゴトン…

電車に乗ってから約10分。

やっとデパートに到着。

「やっほーい!」

うちはなんとなく嬉しかった。

瑠璃と来れた事も嬉しいけど、龍と来れた事も嬉しかった。

って…何考えてるのだ!自分!

うちが龍と来れた事が嬉しいわけがないではないかっ!


もっもっ…もしかして…。まさかの…龍を好きになったとか?

そんなはずはない!気のせいだよね…

「春花!またぼーっとして…もしかして龍の事好きとか?」

瑠璃…うちの事でワクワクするなぁ!好きなわけないんだからっ!

「瑠璃…好きなわけないじゃん!あんな…奴」

「あれぇ?顔赤いよ~!やっぱり、龍の事好きなんだね!」

ちょ…勘違い!

「正直にいいなよ!龍も気になってるってば♪」

そういい瑠璃はうちを龍の所に引きずっていった。

龍の前まで来ると、瑠璃はニコニコしながら、直也の方へ行ってしまった。

瑠璃ー。うちにどうしろというのですか…

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