ただ俺たちは恋をした。
俺はジュースを飲みながら
チラッとコルクボードに目をやった。


たくさん写真があるなかに
一枚だけ女の子との
ツーショット写真がある。


俺は立ち上がって
コルクボードの方に歩いていく。


コルクボードのあの写真を見た。


大きなクリスマスツリーをバックに
男と女が笑顔でピースをしている。


いや、男の方は
苦笑いといったほうがいいだろう。


その男・・・・・・夏目だ。


顔は少し変わっているがわかる。


だとするとこっちは・・・・・・?


『あ、これさ体育祭のときの写真!』


夏目は俺のよこにきて
あの写真の近くにある写真を
指差して言った。








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