ただ俺たちは恋をした。

シャーペン

次の日
場所 ─ 教室


今は学級新聞の制作中。


俺と夏目は同じ記事を書くことになり


進むのが遅い俺たちは
居残りで書く記事を考えている。


『俺なんも思いつかねーわ~』


夏目はシャーペンをクルクルと
回している。


「ラーメン食いてぇ」


俺はお腹を鳴らしながら呟いた。


それを聞いた夏目は
回していたシャーペンを落とした。


『うぉい!!
俺、超腹減ってて我慢してたのにー』


夏目はすねた顔をして
俺を睨んだ。


「ごめ・・・・・・『あっ、そーだよ!!
ラーメンについて記事書くぞ!!』


夏目は俺の話を遮り
立ち上がって叫んだ。


「ら、ラーメン・・・・・・?」


夏目はニターッと微笑んだ。


そして歌を歌いながら絵を書き出した。


俺は訳も分からず
その光景を黙ってみていた。




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