ただ俺たちは恋をした。
一瞬にして夏目の瞳に輝きが戻った。


『Niceアイディ~ア』


そう言うと記事の練習用の
本番と同じサイズの紙に

大きくラーメンの絵を描いた。


『っしゃあ!!完成~』


夏目はそう言って
シャーペンやら消しゴムやらを
片付け始めた。


俺も一緒に片付ける。


『安井ク~ン
今日は僕ちゃんのオゴリで
ラーメンでも一杯どうかね?へっへっへ』


夏目は俺の肩に手をかけ
会社のおっさん上司のように
言ってきた。


「いーすね、夏目課長」


俺もそのノリにのる。


結果、帰り一緒に
ラーメンを食べにいくことになった。








ラーメン一杯460円
微妙な値段
おそらく安い

夏目唯
存在 ─ なにやらすでに友達状態(?)




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