アタシの物語。
高校生活はそれなりに楽しかった
友達もいて彼氏も途切れることは無かったし
毎日遊んで周りから見れば普通の女子高生

でも、どれだけ遊んでも満たされることはなかった。

彼氏が出来てもついパパと比べてしまう
いたずらっ子のような笑顔
優しくて大きい手
タバコを吸う仕草
運転してる横顔

何もかもがパパのフィルターがかかっていてどうもその人だけの良さに気付くことが出来なかった。
パパはアタシの中から消えることなんて一瞬たりとも無かった。

辛い...憎い...でも好き
ううん、大好き
世界で1番大好きだけどやっぱり憎い
永遠続く負のループ


そんな時もままは自分のことばかり
パパとの離婚原因になった彼氏とは別れたり戻ったり忙しいみたい
それでもままは仕事場で来てくれるお客さんの大学生、社会人、ままの行きつけの整体の先生
アタシが知ってるだけで4、5人はいた
どこまでの関係かは知らない
というか知りたくもない
娘だしね(笑

ままはモテる
魔性の女って感じ
アタシを置いて彼氏とデートに行ったりディズニー行ったり好き放題してたなー


アタシはままの実家(アタシの祖父母の家)に住んでたからアタシはおばあちゃんのご飯で育った。
テレビなんかでおふくろの味がっていうけど
アタシにとってのおふくろの味はチーズケーキくらいでご飯じゃない
ご飯といえばおばあちゃんなのだ
家を出た今でもおばあちゃんの作ったご飯が無性に食べたくなる。
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