アタシの物語。
ままは再婚、アタシもままの再婚相手と養子縁組をくんで姓が変わった

そして3人でアパートに暮らすことになり引越し

アタシでいうおばあちゃんとおじいちゃん
(ままの母親)の家の近くのアパート

広くはないけどなかなかいい場所だった

高校も近かったし


ままの再婚相手(まー)のことはどうしても好きになれなかった

アタシはやっぱり最初に会った時の印象が無理だと思った人とは上手くやっていけないんだなと再確認した

まーは稼ぎは良かったみたいだけど
金遣いも荒い
自分の趣味にはアホほどお金を使うくせにままとアタシには制限

事実まーはアタシの高校の修学旅行の積立も払わず、ままはおばあちゃんとおじいちゃんに頭を下げてお金を借りてた

その頃まーは車も変え、趣味でやってるラジコンもフルセットで揃えていた

まーはアタシが友達や彼氏を家に呼んで遊ぶことを嫌っていた

そのお陰でいい思い出なんてひとつもない

酷い時なんか彼氏の家に行くのを阻止

それを抜けて遊びに行っていた


ままはまーのどこが好きだったんだろ…

かっこよくない、容姿も最悪、中身も最悪
アタシなら耐えられない

ほんの数年でもアイツの苗字だったと思うと吐き気がする

高校3年の終わり頃やっといい所がないのにわかったのか
ままはまーと離婚
約3年の結婚
短っ!って思う人もいるかもしれないけど
嫌いな奴との3年て地獄だった

その間にどれだけ腕を切っていたかわからない
学校の制服はブレザーで内ポケットがついていて
その中には常にカッターが入ってた
嫌になった時トイレに行っては切ってた
血なんてすぐ止まる
止まれば友達の所へ戻り何事も無かったかのように笑って話をしていた



そして3年の終わり頃に名前を変えてもらうため高校の担任に申し出たが今変えてもあとひと月だと言われ我慢した

アタシは高校卒業後就職した

この環境でちゃんと高校を卒業した自分を褒めたい

というか、卒業できたのが奇跡

夏休みの宿題は出してないし
出席日数も足りてるのかなってぐらい休んだし
なんなら学校行く朝先生からの電話で起きて遅刻してでも学校行ってたくらい
ほんとに奇跡だ
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