アタシの物語。

アタシは自他共に認めるパパっ子

パパが大好きでしかたなかった

パパもアタシを誰よりも可愛がってくれた

当時アタシは両親が離婚した理由を知らなかった

その後も父は近くに住んでいていつでも会うことが出来たから離婚しても全然悲しくなかった


母の不倫相手に対しても近所のお兄ちゃんのような存在だった

母はその人と結婚したかったが、相手の両親がそれを許さなかった

相手の子を身ごもったが堕胎

それを何度も繰り返した


母はアタシが寝た後泣いていた

泣きながら相手と喧嘩をする日も

アタシは寝たフリをしながら涙をこらえた

｢泣かないで...アタシずっと傍にいるよ？｣

そう心で思いながら母の幸せを願った。