アタシの物語。
両親が離婚した後に父は再婚

アタシは小2だった

父の再婚は不思議とショックはなく意外と平気だった

今まで通り会うことが出来たし再婚相手の女性にも好意を抱けて不思議なくらいだった

そんな2人の間に授かった子が女の子

腹違いの妹でも可愛くて仕方がなかった

自ら率先してミルクをあげたいとお願いしたり抱っこをさせてもらったり

そうして妹もアタシに懐いてくれた

幼いアタシでも妹から好かれるのは嬉しいことでこれからいっぱい遊びたいそんなことしか頭になかった


父と離婚したうちの母はその後も男が耐えることはなく母が男と喧嘩した時は泣きながら物に当たる日やアタシに甘えることもあった
「あや大好き!あやはずっとままの側にいてね?」って

その度アタシは慰める
「大丈夫だよー」
そんな根拠もない慰め

アタシはその度思う
アタシ何してんだろ
父親には捨てられて男遊びする母を慰めて
アタシそんなことのためにうまれたの?

母は男ができると家にいない

そんなことに慣れるアタシもおかしいが
幼いながらに母に呆れを感じてた

それからアタシの自傷行為が始まった
誰にも言えない言葉を飲み込み
誰にも愚痴をこぼさず
全部に仮面を被る
バレないように笑顔でいる
アタシは大丈夫...こんなのへっちゃらって

家で1人の時間がある時は仮面を外す
そしてまた一本と自傷行為の繰り返し
手首から流れる真っ赤な血に安心を覚える
「よかった、生きてる」


パパ...今どーしてる?
元気かな...
今日もパパに会いたいよ...。
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