アタシの物語。
アタシは小学校が家から少し遠い

小一の足で30分はかかる所の小学校に通っていた

たまに学校帰りパパに会うことがある

パパはアタシに気付くと「あやー！」
と笑顔で声をかけてくれる

いつも通り学校が終わり家の近くの公園で遊んでいると
「あや！」
と呼ぶ声がして振り返ると仕事終わりのパパがいた

友達はあまりパパを見たことがない

あの人誰？とよく聞かれた

本当のパパだよ！と友達に言い

あっちゃんのもとに走っていく

あっちゃんは友達のパパの誰よりも若くてかっこよかった

そして、アタシに甘々だった

そんなぱぱが自慢だった

今でもパパが仕事で乗っていたトラックを見ると懐かしさを感じてしまう

パパがもし今アタシを見かけたら昔みたいに「あやー！」と笑顔で呼んでくれるかな
昔と変わらない懐かしい声で
そしたら仮面なんて一瞬で剥がれるのにな
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