アタシの物語。
アタシが生まれた雪が降る田舎町では

雪が降りすぎることが多かった

パパの仕事は屋根に登る仕事だったため

冬は仕事がおやすみ

悪天候の日は決まって朝あっちゃんに電話をして迎えに来てもらう

「あっちゃん学校まで送ってー」と。

パパは必ず迎えに来てくれて学校まで送ってくれる

優しすぎるパパはアタシの前ではなんの文句も言わなかった

そんなパパが大好きで朝から会って幸せな気分を味わいたかったのかな

今だからそう思える

アタシはパパの家に泊まりに行く事があった

腹違いの妹のお世話をしているとあっちゃんは嬉しそうに笑ってたっけ

アタシと妹がアイスを食べてるとあっちゃんは嬉しそうに妹とアタシを膝の上にのせて交互に顔を覗いて笑ってた

そんな写真が今でも残ってる

今では想像もつかない姿。

パパの再婚相手の女性から後々聞いた話ではパパはずっとアタシと暮らしたいって言ってたみたい
それをママが許すことはなかったみたいだけど

パパはアタシの学資保険をずっと払ってくれてた

その学資保険から貰ったお金はママに渡してたみたいだけど、ママはきっと自分で使ったんだろうな

事実、アタシの手元に1円もないのが証拠だから
その後パパは再婚相手の女性とも離婚した

その頃アタシは小4。
< 6 / 15 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop