この愛にタイトルなんていらない〜卒業、君への想いにサヨナラを〜

そして、同じ頃私はその男子からよく「カラオケに行かない？」などと誘われることが多くなりました。私はアルバイトをしているわけではなかったので、時間がある時にはその男子と二人でカラオケに行って遊びました。

そうしているうちに、自分の中でまたその男子を好きになっていくのがわかりました。彼は優しい人でしたし、私のことを「女の子らしくていい」などと褒めてくれました。異性からそう言われたことがないため、ますますドキドキしていました。

そして、学校に帰っているバスの中で彼からラインで告白されました。初めて両想いになった瞬間、私は嬉しくて飛び跳ねたい気分でした。

「私も好き！」

そう彼に伝え、これから始まる恋人という関係に甘い期待を膨らませていました。少女漫画のような展開が起こるかもとただ夢を見ているだけだったのです。

それから、彼とたくさんラインをして、学校でも以前より話すようになりました。しかし、時間が経つにつれておかしいと思うようなことが増え始めたのです。