転生したら、モブでした(涙)~死亡フラグを回避するため、薬師になります~
第三学年の始業式の日に、フロレンツィアにライバルが現れる。平民出身のゲームのニコラだ。

ニコラは孤児院で育ったが、とある貴族に実力を見込まれ、魔法学校へ飛び級で入学することとなった。上位属性の中でももっとも珍しい光属性を持ち、最強の使い魔である竜を従えている。

彼女の不思議な魅力に、悪役令嬢フロレンツィアの婚約者である王太子ヴォルフガングは惹かれ恋していくのだ。

ニコラは王太子ヴォルフガングに惹かれつつも、悪役令嬢フロレンツィアの婚約者だからと一歩引いた態度を見せる。その様子に、王太子ヴォルフガングの恋はメラメラ燃え上がる。

王太子ヴォルフガングはニコラの手を取ることを決意し、悪役令嬢フロレンツィアに婚約破棄を言い渡した。

婚約破棄を受け、火山の噴火のごとく激怒した彼女は、ニコラに嫌がらせの数々を行う。だがどれも詰めが甘く、失敗していた。

追い詰められた彼女は、ニコラに決闘を申し込む。負けたら、王都から姿を消すことを条件に。

光属性は、主に癒やしの力である。攻撃的な炎属性に勝てるわけもない。

けれど、ニコラは負けなかった。悪役令嬢フロレンツィアの魔法は暴走し、彼女自身は大火傷を負った挙げ句、処刑された。

これらが、“魔法学校のエーデルシュタイン”に登場する悪役令嬢フロレンツィアの最期である。
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