転生したら、モブでした(涙)~死亡フラグを回避するため、薬師になります~
「国家魔法薬師ともなれば、五千種類以上の薬品を扱うことになる」

「そ、そんな!」

「学年首席だから、暗記は得意だろう?」

「暗記できる量にも、限りがあるから」

“魔法薬学科”でないふたりは、楽しそうに薬草摘みをしている。さっきまで、ピリピリしていた人達には見えない。気楽なものだ。

「そろそろ昼食の時間だな」

言われてみれば、小腹が空いた。なんと、ローデンヴァルト先生は昼食を持ってきてくれていたような。大きなバスケットは、授業で使う教材か何かだと思っていた。四人分の昼食だったようだ。
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