転生したら、モブでした(涙)~死亡フラグを回避するため、薬師になります~
食後も薬草を集めていたら、空の色が変わりつつある時間帯となった。そろそろ、一日の授業が終わる時間帯だろう。採った薬草はローデンヴァルト先生に預け、それぞれ家路に就かなければならない。
馬車に乗り込み、ローデンヴァルト先生と別れる。鼠妖精達が手を振っていたので、振り返した。
ガタゴトと、馬車の車輪が音を鳴らす。そんな中で、フロレンツィアがぽつりと呟いた。
「わたくし、この“魔法騎士科”から、“魔法薬学科”に変更したくなってきましたわ」
「私も、ここで魔法薬学について勉強したいです」
そう言ってくれるのはとても嬉しい。やはり、クラスメイトがいると楽しかったし、心強くもある。
「でも変更って、できるの?」
「お父様にお話ししたら、なんとかなると思いますの。ニコラ、あなたも、男爵に父上のほうから、お話ししましょうか?」
「いいのですか!?」
「ええ、もちろんよ。あなたは朝、わたくしを助けてくれたでしょう? これくらい、お安いご用ですわ」
「ありがとうございます!」
そんなに上手くいくものなのか。そう思っていたが――フロレンツィアとニコラの学科変更の許可はあっさり下りた。
そんなわけで、“魔法薬学科”は三名の生徒で構成されることとなる。
馬車に乗り込み、ローデンヴァルト先生と別れる。鼠妖精達が手を振っていたので、振り返した。
ガタゴトと、馬車の車輪が音を鳴らす。そんな中で、フロレンツィアがぽつりと呟いた。
「わたくし、この“魔法騎士科”から、“魔法薬学科”に変更したくなってきましたわ」
「私も、ここで魔法薬学について勉強したいです」
そう言ってくれるのはとても嬉しい。やはり、クラスメイトがいると楽しかったし、心強くもある。
「でも変更って、できるの?」
「お父様にお話ししたら、なんとかなると思いますの。ニコラ、あなたも、男爵に父上のほうから、お話ししましょうか?」
「いいのですか!?」
「ええ、もちろんよ。あなたは朝、わたくしを助けてくれたでしょう? これくらい、お安いご用ですわ」
「ありがとうございます!」
そんなに上手くいくものなのか。そう思っていたが――フロレンツィアとニコラの学科変更の許可はあっさり下りた。
そんなわけで、“魔法薬学科”は三名の生徒で構成されることとなる。