転生したら、モブでした(涙)~死亡フラグを回避するため、薬師になります~
「今、気にする必要はないだろう。お前の結婚については、卒業後に、いろいろ考えてやる」

「え? それって――」

ローデンヴァルト先生が結婚相手を探してくれる、という意味なのか。ただでさえ卒業後もお世話になるのに、そこまで甘えてもいいものなのか。

今回同行してくれた付添人のように、他人の面倒をあれこれ見られるような器用なタイプにはとても見えないが……。

「あの、そういうの、嫌じゃないの?」

「別に……嫌ではない」

「だったら、よろしくおねがいいたします」

そんなわけで、結婚についてはローデンヴァルト先生を頼ることに決まった。もうこれで、夜会で伴侶捜しをしなくてもいいだろう。
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