転生したら、モブでした(涙)~死亡フラグを回避するため、薬師になります~
「ヴォルフガング殿下のほうから、婚約を破棄できないか、相談されましたの」
あの脳みそ筋肉王子は何を考えているのか。頭を抱え込んでしまう。
「なぜ、脳筋王子、ではなくて、ヴォルフガング殿下は婚約破棄をしたの?」
恋仲となるニコラとは、まったく親密になっていない。私達は常に一緒だったから。
「理由は、わたくしが口うるさい上に、小さなときからずっと一緒だったから、異性として見られないと言われましたの」
「うわあ……」
なんとも自己中心的で、勝手な理由だった。ふたりの結婚は愛によって成り立っているものではない。政治的なものだ。よって、ヴォルフガング殿下が申し上げた理由は、ありえないものだろう。けれど、王家とフロレンツィアの実家は婚約破棄を受け入れたらしい。
あの脳みそ筋肉王子は何を考えているのか。頭を抱え込んでしまう。
「なぜ、脳筋王子、ではなくて、ヴォルフガング殿下は婚約破棄をしたの?」
恋仲となるニコラとは、まったく親密になっていない。私達は常に一緒だったから。
「理由は、わたくしが口うるさい上に、小さなときからずっと一緒だったから、異性として見られないと言われましたの」
「うわあ……」
なんとも自己中心的で、勝手な理由だった。ふたりの結婚は愛によって成り立っているものではない。政治的なものだ。よって、ヴォルフガング殿下が申し上げた理由は、ありえないものだろう。けれど、王家とフロレンツィアの実家は婚約破棄を受け入れたらしい。