転生したら、モブでした(涙)~死亡フラグを回避するため、薬師になります~
出てきた偽物の私を、モフタロウは警戒する。うなり声を上げつつ、前に飛び出してきた。まだ、様子を窺っているのだろう。襲う気配はない。
これは、いったいなんなのか。考えていたら、室内が黒い靄の中に包まれた。くらりと目眩を覚えたが、それも一瞬のこと。
靄が晴れた時、モフタロウと対峙する形となって驚く。偽物と私の立ち位置が、入れ替わっていたのだ。
「え!?」
狼狽えている間に、もう偽物の私が叫んだ。
『モフタロウ、偽物をやっつけるのよ!!』
「は!?」
偽物が、私とまったく同じ声で命じる。モフタロウは『がう!』と返事をするように鳴いて、私に向かって突進してきた。
「ちょ、ちょっと、待て!!」
咄嗟に出た言葉に、モフタロウは反応する。突進せずに、直前で止まった。
『モフタロウ、何をしているの? あいつは、偽物だから!』
「何を言っているのよ! あなたが偽物でしょう?」
モフタロウは私と偽物を交互に確認する。くんくんと、匂いもかいでいた。
おそらく、あの偽物は私の匂いまでも、完璧にコピーしているのだろう。
これは、いったいなんなのか。考えていたら、室内が黒い靄の中に包まれた。くらりと目眩を覚えたが、それも一瞬のこと。
靄が晴れた時、モフタロウと対峙する形となって驚く。偽物と私の立ち位置が、入れ替わっていたのだ。
「え!?」
狼狽えている間に、もう偽物の私が叫んだ。
『モフタロウ、偽物をやっつけるのよ!!』
「は!?」
偽物が、私とまったく同じ声で命じる。モフタロウは『がう!』と返事をするように鳴いて、私に向かって突進してきた。
「ちょ、ちょっと、待て!!」
咄嗟に出た言葉に、モフタロウは反応する。突進せずに、直前で止まった。
『モフタロウ、何をしているの? あいつは、偽物だから!』
「何を言っているのよ! あなたが偽物でしょう?」
モフタロウは私と偽物を交互に確認する。くんくんと、匂いもかいでいた。
おそらく、あの偽物は私の匂いまでも、完璧にコピーしているのだろう。