転生したら、モブでした(涙)~死亡フラグを回避するため、薬師になります~
ローデンヴァルト先生だけでなく、フロレンツィアやニコラも呆然としていた。

モフタロウは、お腹を足で撫でてもらうのが大好きなのだ。私も気付いたときには、「え……」と思った。けれど、モフタロウが喜ぶのならばと、しぶしぶ行っている。足で撫で始めたきっかけは、私の読書中にモフタロウがしつこく撫でてくれと迫った時。読書に夢中になって本を手放せなかった私は、足でモフタロウを撫でてしまったのだ。

「その結果、足で撫でられるのにハマったみたいで」

私とモフタロウに、可哀想な生き物を見つめる視線が集まった。

「でもそれのおかげで、幻術に勝ったわけだから」

しかし、今度からは足で撫でずに、きちんと手で撫でようと心の中で誓った。
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