転生したら、モブでした(涙)~死亡フラグを回避するため、薬師になります~
「それで、今日の授業だが、毒草の種撒きを中心とした毒草園作りと、毒薬についての基礎知識についての授業を行う」
「ちょっと待って。なんで、いきなり毒草メイン!?」
「グレーテ・フォン・リリエンタール、貴殿は、俺の弟子であり、後継者なのだろう?」
「後継者ではないかと。私は、“魔法薬学科”の生徒のひとりなだけで」
いつ、ローデンヴァルト先生の弟子になったのか。頭を抱え込んでしまう。
「では、何を習いたいというのだ」
「私が習いたいのは――」
死亡フラグを回避するためだけに、“魔法薬学科”を選んだ。だから、「何を習いたいのか?」と問われても、すぐに出てこない。
「何もないではないか。では、予定通り毒薬メインの授業を――」
何かないのかと思考を張り巡らすと、先ほどのフロレンツィアとのやりとりを思い出す。彼女は、腹痛に苦しんでいるのに、症状を相手に伝えるのが恥ずかしいので医務室に行きたくないと話していた。これだと、閃く。
「常備用の魔法薬を、作りたいなと」
「常備用の魔法薬?」
「はい!」
「ちょっと待って。なんで、いきなり毒草メイン!?」
「グレーテ・フォン・リリエンタール、貴殿は、俺の弟子であり、後継者なのだろう?」
「後継者ではないかと。私は、“魔法薬学科”の生徒のひとりなだけで」
いつ、ローデンヴァルト先生の弟子になったのか。頭を抱え込んでしまう。
「では、何を習いたいというのだ」
「私が習いたいのは――」
死亡フラグを回避するためだけに、“魔法薬学科”を選んだ。だから、「何を習いたいのか?」と問われても、すぐに出てこない。
「何もないではないか。では、予定通り毒薬メインの授業を――」
何かないのかと思考を張り巡らすと、先ほどのフロレンツィアとのやりとりを思い出す。彼女は、腹痛に苦しんでいるのに、症状を相手に伝えるのが恥ずかしいので医務室に行きたくないと話していた。これだと、閃く。
「常備用の魔法薬を、作りたいなと」
「常備用の魔法薬?」
「はい!」