転生したら、モブでした(涙)~死亡フラグを回避するため、薬師になります~
この世界では、病気は回復魔法であっさり治る。基本的には、回復魔法師がいる病院に赴き、回復してもらう。症状が酷いときは、家に直接招くのだ。
回復してもらう際に症状を説明するのだが、それが恥ずかしい人もいるだろう。
「基本的な、解熱鎮痛剤に腹薬、喉薬に咳止め、胃腸薬、整腸薬に目薬とか、よく罹る病気の症状を治す薬を、各家庭に置き、持ち運べるようにしたら、便利だと思っていて」
どうだろうかと視線を送ったが、無表情だった。興味はまったくないようである。
「いや、回復魔法を使えるから、別に必要ない」
「回復魔法を使える人は、そう思うでしょう。けれど、回復魔法を使えない人は、困っているのかなと」
いくら昔より回復魔法が普及したと言っても、各家庭にひとり使えるような状態ではない。
「常備薬の特許を取ったら、絶対に儲ける自信がある! 毒薬なんか作らないで、商売をしたほうが絶対にいい」
どうだろう、興味はないか。そう問いかけると、ローデンヴァルト先生はまんまるとした目で私を見下ろす。もしかして、お金儲けに興味があるのだろうか?
「グレーテ・フォン・リリエンタールと一緒に?」
「はい!」
毒なんか作っていないで、魔法薬を作りたい。そんな熱い訴えが心に響いたのか、深々と頷いた。
「わかった。だったら、魔法薬の基礎を、教えよう」
「ありがとうございます!」
そんなわけで、私達は「目指せ、魔法常備薬で一攫千金!」を目標に、魔法薬の授業を開始することとなった。
回復してもらう際に症状を説明するのだが、それが恥ずかしい人もいるだろう。
「基本的な、解熱鎮痛剤に腹薬、喉薬に咳止め、胃腸薬、整腸薬に目薬とか、よく罹る病気の症状を治す薬を、各家庭に置き、持ち運べるようにしたら、便利だと思っていて」
どうだろうかと視線を送ったが、無表情だった。興味はまったくないようである。
「いや、回復魔法を使えるから、別に必要ない」
「回復魔法を使える人は、そう思うでしょう。けれど、回復魔法を使えない人は、困っているのかなと」
いくら昔より回復魔法が普及したと言っても、各家庭にひとり使えるような状態ではない。
「常備薬の特許を取ったら、絶対に儲ける自信がある! 毒薬なんか作らないで、商売をしたほうが絶対にいい」
どうだろう、興味はないか。そう問いかけると、ローデンヴァルト先生はまんまるとした目で私を見下ろす。もしかして、お金儲けに興味があるのだろうか?
「グレーテ・フォン・リリエンタールと一緒に?」
「はい!」
毒なんか作っていないで、魔法薬を作りたい。そんな熱い訴えが心に響いたのか、深々と頷いた。
「わかった。だったら、魔法薬の基礎を、教えよう」
「ありがとうございます!」
そんなわけで、私達は「目指せ、魔法常備薬で一攫千金!」を目標に、魔法薬の授業を開始することとなった。