世界中が敵になっても私を好きでいてくれますか

この先どれだけ泣いたって全部拭き取ってあげる

【蓮ver. 】

事務所

今日はアリーナツアーの会議の日

今は、マネージャーの俊介(シュンスケ)さんと社長の神内(ジンナイ)さんを待っているところだ

「うわこのお菓子うま!」

「どれどれ?ほんまや!何個でもいけるんちゃう?」

春樹と綾斗が机に置いてあるお菓子をつまみ合いながら話している

大雅が笑いながら言った

「綾斗食べすぎんなよ?また俊介さんに怒られるぞ」

「わかっとるわ! 春樹よりは食べてへんし」

「俺は食べても太らない体質なの」

綾斗が春樹の頭をくしゃくしゃした

晴のこといつかはみんなにちゃんと言わないといけないんだよな…

みんななんて言うんだろう…

すると宏が不思議そうに龍を見た

「どした?龍」

「ん?あぁいや…なんでもないよ」

大雅が龍の肩に手を置く

「最近お前さ疲れてんの?ちょっと心配だぞ」

「ありがとう。でも本当にただお腹すいたなって…」

「なんやねん。心配して損したわ」

言えるわけない

こんな一番大事な時期に…

綾斗から目をそらすと宏と目が合った

「何?そんな顔で俺の事見て…」

「いや。なんでもないけどさ」

ガチャッ

「お待たせしました!すみません。打ち合わせに時間かかっちゃって…」

「お待たせしちゃってごめんなさいね」

みんなが社長に挨拶をした

そしてすぐにLIVEの大まかなことを話された

「あのね。この時期が一番大事なの。常に輝き続けるには絶対に穴を作らないことが大切よ? 失敗は許されない。この仕事に全力を尽くしなさい」

社長がみんなの目を見た

「「 はい!」」

素直に返事ができない自分がいる

ごめんみんな

こんなこと許してもらえるわけないってわかってる

じゃあどうすればいいんだよ…
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