世界中が敵になっても私を好きでいてくれますか
その帰り道

「お腹大丈夫?」

「うっ…っ、ごめん…」

まだ震えてる

あの時の男の感覚がまだ残ってる

蓮の背中のぬくもりでより一層涙が止まらない

「本当にごめん。ごめん。ごめっ…。」

それしか言わない晴に

蓮はマスクをとり、キスをした

優しい優しいキスだった

大丈夫だよって言っているような

蓮は晴に向かってこう言った

「これから何があっても俺が守る。だからこの先どれだけ泣いたって全部俺が拭き取ってあげるから」

蓮はもう一度晴にキスをした

さっきとはまた違うキス

何かを決意したかのような感じがした

晴の涙は自然と止まっていた









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