世界中が敵になっても私を好きでいてくれますか

君と出会うことは偶然じゃなく必然だった

今日は龍の家でお泊まりをする

緊張するなぁ

異性の家に泊まることも初めてなのに!!

晴はマンションの入口にあるインターホンにあらかじめ龍に教えてもらった番号をうった

「はーい、ごめん今風呂入ってるから鍵開けとくね。入ってきていーよ」

久々に聞いた龍の声に尊さを感じた

そして入口に立ち、深呼吸をしてから1歩を進めた

「お邪魔しまーす」

あれ?龍どこだろ?

返答がなかったのでおそるおそる部屋に入ると

目の前に広がるのは、壁一面の夜景だった

わぁ綺麗

ガラス張りの壁って

高級マンションだとはわかってたけどいざ入ってみるとやっぱりすごい

こんなところで毎日生活してるなんて、幸せなんだろうなぁ

「晴?」

上を見ると、上半身裸の龍と目が合った

「な、なんで着てないの!?」

「なんでって…風呂上がりだから?」

笑いながらタオルで髪の毛を拭いている龍

「てか見とれすぎだろ」

「見とれちゃうよ…この夜景凄いきれいだもん。こんなところで生活してたら毎日幸せだろうなって」

キラキラした目で外を見ている晴を見て

横から龍が優しく微笑んだ

「じゃあ、一緒に住んじゃうおっか?」

「ちょっと何言ってんの!!」

龍の背中を叩き、恥ずかしくなって下を向くと

赤くなった晴の頬に龍がキスをした

久しぶりの幸せな時間

もう幸せすぎて死んじゃいそうだよ
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