人生を1億円で売りました。
恭吾「答えたくなければ
構わないのですが…。
眠れないのは明日、お母様の
お墓参りに行く事と何か
関係がありますか?」
結悠「いえ、ありません。」
恭吾「そうですか。すみません。
僕も明日、一緒に行ければ
良かったのですが…」
結悠「いえ。仕事ですから
仕方ないですよ。」
とても歯切れの悪い会話を
繰り返しながら
笹倉さんはミネラルウォーターを
冷蔵庫から取り出し
ソファに座る私の前に置いた。