人生を1億円で売りました。
恭吾「何度も何度も結悠さんの姿を
確認して安心して…そうした日々を
繰り返すにつれて結悠さんの中の
死への感情は徐々に薄れていきました。
そして、僕に言ったんです。
誰か1億円くらいで私の人生を
買ってくれないかなーと冗談めいて
言った、あの言葉こそが結悠さんの
本音なんだと思いました。だから
僕は、その本音を叶えました。」
どうして、忘れられたんだろう。
笹倉さんは初めから
素敵な人だったのに。
恭吾「今なら、ハッキリと分かります。
僕はあの日、結悠さんに
一目惚れしたんです。死を恐れない
脆さと強さをもった君を好きになった。
結悠さんだから、僕はお金を払ってでも
一緒にいたいと思ったんです。」