人生を1億円で売りました。

随分と気持ちが落ち着いた頃には
もう、世間で言う深夜だった。

結悠「疲れているのにすみません。
時間を取らせてしまって。」

恭吾「いえ。結悠さんと
話が出来て良かったです。
眠れそうですか?」

結悠「…はい。」

さっきよりは随分と落ち着いたけれど
別の意味で眠れそうになかった。
笹倉さんからの突然の告白。
の事とか…考える事がいっぱいだった。

そんな事を思っていたのに
ベッドの中に入ると睡魔に襲われた。
安心したんだ。安心した。
この家にいる笹倉さんの存在に安心した。
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