人生を1億円で売りました。
美味しくて…幸せで…
何だかもう…涙が止まらなかった。
結悠「…すみません。
美味しくて涙が…」
笹倉さんがそっとティッシュ箱を
差し出してくれる。
恭吾「美味しい物を食べる時は
笑顔の方がいいです。」
結悠「…そうですよね。」
恭吾「昨日の事、まだ気にされてますか?」
結悠「違います。昨日の事は
もう…笹倉さんに全て…
解決して貰ったので全然。」
恭吾「でしたら、何故?」
残っていたお肉を全て頬張ると
口いっぱいにお肉の甘い油が広がった。