人生を1億円で売りました。

でも、頑張った。
頑張って私を育ててくれた。

きっと、色んな事を諦めた。
やりたい職業があったかもしれない。
なりたい人物像があったかもしれない。

その全てを諦めさせたのは私の存在だ。
私に父を恨む資格などなかった。

結悠「私のせいで、父は犯罪者になった。
私のせいで、母は暴力を受けた。
私のせいで、幸せだったあの家は…
嫌な思い出しかない場所になった。
私がいなければ…もっと…父と母は…
上手くやれてたかもしれない。
私なんて…産まれて来なければ…
良かったな…。最悪なのは…私だ…。」

恨まれるのは…私の方だ。

恭吾「それは、絶対に間違ってます!
結悠さんのせいではありません。」
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