人生を1億円で売りました。

恭吾「ところで、結悠さん。
君に欲しいものはないのですか?」

結悠「欲しいものですか?
あ!冷蔵庫が欲しいです。
この冷蔵庫。少し小さくて。」

恭吾「冷蔵庫は買って下さい。」

結悠「え!いいんですか?」

恭吾「ええ。君にお任せします。
そうではなくて、僕は君の欲しいものは
何にもないんですか?と聞いているんです。」

結悠「えっと、だから...冷蔵庫...」

恭吾「冷蔵庫は君の欲しいものではなく
僕達に必要なものでしょう。」

そして、サラッとこんな事を
言えてしまう恥ずかしい人でもある。
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